今回は、ショートカットを使ったPremiere Proの高速カット編集をご紹介します。
Premiere Proでカット編集をしていると、
・レーザーツールのカットは時間がかかる…
・ショートカットとかでもっと効率化できないのかな?
と、カットの効率化について知りたい方も多いと思います。
Premiere Proでは、ショートカットを使うことで作業時間や工数を短縮することが可能!
そこで今回は、ショートカットを使ったPremiere Proのカット編集を解説します。
私が実際に使って作業時間を半分に短縮した方法ですので、参考にしてみてください。
カット編集のためのショートカットキーの設定
ショートカットでカット編集するために、まずはPremiere Proのキーボードショートカットを設定します。
設定するショートカットキーは、以下の3つです。
- Q:前の編集ポイントを再生ヘッドまでリップルトリミング
- W:次の編集ポイントを再生ヘッドまでリップルトリミング
- X:編集点を追加
ショートカットキーは、デフォルトでは上記のキーに設定されていないものもあります。
設定方法については、こちらの記事を参考にしてみてください。
ショートカットキーは左手側に集める!
ショートカットキーは、左手側に集めるように設定しましょう。
左手に集めることで、下の図のように指を置く位置も固定できます。
キーボード上で手の移動を減らすためにも、カスタマイズで設定するようにしましょう!
ショートカットを使った効率的カット編集
ショートカットを使った高速カット編集の方法を解説していきます。
使用するショートカットキー
今回使うショートカットキーは、以下の3つです。
- スペースキー:再生/停止
- Q:前の編集ポイントを再生ヘッドまでリップルトリミング
- X:編集点を追加
手の配置は、下の画像のように置くのがオススメです。
ショートカットを使ったカット編集の手順
今回ご紹介するカット編集では、動画は常に再生した状態で進めていきます。
手順は、以下の通りです。
- トラック番号をチェック
- スペースキーで再生
- 編集点を追加
- リップルトリミング
- ②〜④の繰り返し
1つずつ、解説していきます。
①トラック番号をチェック
カットしたいクリップのあるトラック番号にチェックを付けます。
チェックが付いていないと後のステップでおこなうリップルトリミングができません。
カットする前に、チェックが付いているか必ず確認しましょう。
②スペースキーで再生
スペースキーを押して動画を再生します。
③編集点を追加
カットしたい部分の先頭で「編集点を追加(X)」を押します。
すると、クリップ上に切り込み(編集点)が入ります。
④リップルトリミング
カットしたい部分の最後尾で「前の編集ポイントを再生ヘッドまでリップルトリミング(Q)」を押します。
すると、カットしたい部分が削除されて②で入れた編集点までクリップが詰まります。
⑤②〜④の繰り返し
あとは、②〜④を繰り返すだけ。
慣れるまでは、上手くカットできないこともあるかもしれません。
その場合は、「編集点を追加」「リップルトリミング」する前にスペースキーで停止しておこなうと◎ですよ。
さらに効率UPさせるカット編集の方法3選
上記で解説した方法に加えて、より効率化させるための
- 次の編集点までリップルトリミングで前部分をカット
- 再生ヘッド移動もショートカットで
- 早送り/早戻しの活用
の3つの方法をご紹介します。
次の編集点までリップルトリミングで前部分をカット
キーボードショートカットで設定した
W:次の編集ポイントを再生ヘッドまでリップルトリミング
を使ったカットの方法です。
手順は、以下の通りです。
①編集点を追加
カットしたい部分の最後尾で「編集点を追加(X)」を押します。
すると、クリップ上に切り込み(編集点)が入ります。
②リップルトリミング
カットしたい部分の先頭で「次の編集ポイントを再生ヘッドまでリップルトリミング(W)」を押します。
すると、カットしたい部分が削除されて①で入れた編集点からクリップが詰まります。
なので、大まかなカット編集を済ませた後、細かい調整をおこなう時に使うと便利ですよ。
再生ヘッド移動もショートカットで
再生ヘッドの移動もショートカットキーを使っておこないましょう。
ショートカットキーを使うことで、
- 右手でのマウス操作が不要になる
- マウス操作のムダ時間を削減できる
- 再生ヘッドの細かい調整が可能になる
などのメリットが生まれます。
再生ヘッド移動のショートカットキーについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
早送り/早戻しの活用
Premiere Proには、
- L:右へシャトル(早送り)
- J:左へシャトル(早戻し)
のショートカットがデフォルトで充てられています。
- 大まかにカットしていくとき
- 波形を見てカット部分がわかるとき
などは、早送り/早戻しのショートカットキーも活用するのがオススメですよ。
まとめ
今回は、ショートカットを使ったPremiere Proの高速カット編集を解説しました。
ショートカットを使えば、作業時間を約半分に短縮することが可能です。
効率UPのためにも、ショートカットを使ってカット編集をしましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新日:2021年6月10日
Premiere Proで映像のカット編集を行う際に、カットだけでも時間がかかりすぎてしまう、ということを感じた人は多いのではないでしょうか。
今回は、カット編集を今の数倍近い速さで行っていく方法をご紹介いたします。
とても簡単な設定ですので、ぜひ設定を行ってみてください。
目次
- ショートカットキーを設定
- ショートカットキーの上書き
- 設定する時はできるだけ押しやすい位置のキーにする
- Premiere Proのカット編集
- ショートカットキーが反応しない
- 『Premiere Proのカット編集』まとめ
ショートカットキーを設定
動画編集の要と言ってもいいのがショートカットキーです。ショートカットキーとは、
windowsだとctrl+C(コピー)、ctrl+V(ペースト)
Macintoshだとcommand+C(コピー)、command+V(ペースト)
のように、ある機能を一瞬で呼び出すことができる操作のことです。知らなかったという人でも、頻繁に使用しているのではないでしょうか。
Premiere Proでは、このショートカットキーを好みに合わせて変更できます。私も、かなりの数のショートカットキーを設定しています。
今回ご説明する方法では、カット用のショートカットキーをいくつか設定して、使いたい機能を瞬時に呼び出し時間短縮を図ります。ショートカットキーの設定はとても簡単です。
まず、ウィンドウの左の上の「編集」をクリックしましょう。下から2番目に「キーボードショートカット」とあるので、クリックしましょう。
このような画面が表示されればOKです。この画面から、オリジナルのショートカットキーを設定していきます。
設定するショートカットキーは次の3つだけです!
- 編集点を追加
- 前の編集点を再生ヘッドまでリップルトリミング
- 次の編集点を再生ヘッドまでリップルトリミング
それでは実際に設定をしていきましょう。
まず、先ほど開いたパネルに、「編集点を追加」と入力します。コピー&ペーストでもOKです。
そして、右側の「ショートカット」の項目に、設定したいキーを入力します。
私は、「W」キーを設定しています。
これで1つ目の設定は完了です!簡単ですね。
これと同じ方法で2つ目、3つ目と登録をしていきましょう。
参考までに、私が設定しているキーをまとめてみました。
- 編集点を追加 →W
- 前の編集点を再生ヘッドまでリップルトリミング →Q
- 次の編集点を再生ヘッドまでリップルトリミング →E
最後に、画面上部の別名で保存をクリックして名前をつけてあげましょう。これで、オリジナルショートカットキーのプリセットが完成します。次の起動の際も自動で読み込まれます。
ショートカットキーを設定する際には2つ注意してください。
ショートカットキーの上書き
例えば、ctrl+Cというショートカットコマンドに操作を割り当てたい場合などです。このショートカットキーは先程説明したとおり、「コピー」の機能がデフォルトで設定されています。
ですので、新しい操作に上書きされてしまい、もう一度設定をやり直さないと「コピー」のショートカットは使えません。ですので、設定する時は、上書きしても問題ないか、よく考えてから設定をしましょう。
Premiere Proにはショートカットできる操作が豊富にありますが、一部ほとんど使わないものもあると思います。高頻度で繰り返し使う操作以外にはショートカットキーの設定をしないほうがいいと思っております。大体の操作は2,3回程度クリックをすれば完了するはずですからね。
経験から、「これはショートカットキーを設定したほうがいいな」というものにだけ、割当をしてあげるようにしましょう。
設定する時はできるだけ押しやすい位置のキーにする
殆どの方が、右手でマウスを操作しながら、左手でキーボードを操作するというスタイルだと思います。ですので、組み合わせて設定するキーだと、片手で操作できる方が効率的です。右手はマウスからほぼ離さないのなら、左手付近にショートカットキーを配置するのも効果的です。
たった1秒もかからない動作ですが、積み重ねることによって10分、1時間、1日と馬鹿にできない時間になってしまいます。
自分にあった方法で、作業を効率化させるために、体の動きが少なくなるように工夫しましょう。
とはいっても、ショートカットキーを設定しすぎるのもよくありません。先程も説明しましたとおり、用途に合わせて最低限の設定をすると良いと思います。
Premiere Proのカット編集
実際にカット編集を行ってみましょう。
まずは、タイムラインに素材(クリップ)をドラッグ&ドロップします。
そして、適当なところにカーソルを合わせて「W」を押します。先程設定した「編集点を追加」するショートカットキーですね。縦線が入ったと思います。
これで素材を2つに分割することができました。ここから1秒だけカットしてみます。
大体1秒後にカーソルを合わせて、「Q」を押します。先程設定した「前の編集点を再生ヘッドまでリップルトリミング」ですね。これで、1秒の間の素材はカットされました。
「W」(編集点を追加)を押して、「Q」(前の編集点を再生ヘッドまでリップルトリミング)を押すと「W」から「Q」までの範囲がカットされます。
とても速いですね。リップルトリミングというのはリップル(隙間)をトリミング(削る)という意味です。
次に、適当なところでもう一度「W」を押しましょう。その点から1秒前をカットします。そして、1秒前にカーソルを合わせて「E」を押します。先程設定した「次の編集点を再生ヘッドまでリップルトリミング」ですね。これで、1秒の間の素材がカットされました。
「W」(編集点を追加)を押して、「E」(次の編集点を再生ヘッドまでリップルトリミング)を押すと「E」から「W」までの範囲がカットされます。
これで、頻繁に使用するカット編集の説明は終了です。カット編集が完了したら、書き出してみましょう。
続いて、注意点を説明いたします。
ショートカットキーが反応しない
登録したショートカットキーが反応しない原因は3つほど考えられます。
1つ目はショートカットキーが設定されていないことです。もう一度、記事の説明を読みながら、順番に設定を行ってみてください。
2つ目は全角で入力されていることです。半角に切り替えましょう。基本的にショートカットキーは半角で設定されています。テキストを入力した後、よく間違えがちなので覚えておきましょう。
3つ目はタイムラインパネルのターゲットが選択されていないことです。
ターゲットというのは簡単に説明すると、編集する素材を選択することです。タイムラインパネルの左側にある「V1、V2...」や「A1、A2...」などが選択されていると、ターゲットとして設定されています。
これを選択していないと、編集の対象になりません。ペースト作業などでもよく間違えてしまいます。カットの対象のタイムラインをターゲットで選択したことをしっかりと確認しましょう。
『Premiere Proのカット編集』まとめ
カット編集は、編集の超基礎です。ですので、頻繁に使用します。私も編集する時はカットだらけなので、このショートカットキーのおかげで編集速度が3倍ぐらいにはなっているのではないかと思っています。
慣れると一瞬でカット素材を制作することができます。
自分だけのカット編集スタイルで、時間節約を心がけましょう。
動画で復習しましょう!
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投稿者:
-Premiere Pro基礎操作,
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