2017/7/3 2020/3/31 ガジェット ワイヤレス(無線)のヘッドホンやスピーカーで、映像やゲームを楽しみたい時。 ワイヤード(有線)と同じ音が聞こえないと、違和感を感じませんか? Bluetoothのワイヤレス・オーディオシステムで。大きい音はちゃんと聞こえるのに、ノイズっぽい小さい音が消えてしまうという、困った現象に遭遇しました。 先に結論を申し上げると。機器の接続方法の問題でした。 解決策をご紹介したいと思います。 尚、Bluetoothの方式(コーデック)ですが、CDと同程度の音質(48kHz/16bit/LPCM)で低遅延(40msec未満)が保証されているaptXローレイテンシーという条件で検証しています。 目次
小さい音が消えてしまう現象たとえば、有線ではこんな波形の音です。 ワイヤレスで聞くと、小さい音が消えてしまう。というのは、こういうことです。図の真ん中あたりが無音になってしまいました。 ちなみに何の音かというと、Xbox 360のSaints Rowというゲームの音です。たまたま遊んでいて気づいたもので・・・。こんなシーン(divx映像へのリンク)でした。 検証環境
次の機器をいろいろな組み合わせで接続して、発生する/しないを検証しました。 すべての機種がaptX ローレイテンシーに対応しており、aptX LL接続モードで試しています。 トランスミッターInateck BR1005-BK-JP2017年3月登場。バッテリー内蔵。光端子に対応しています。トランスミッターとして使用します。レシーバーとして使用する場合はローレイテンシー非対応のようです。[ iBossom Gemini BSAD-2012016年4月登場。ローレイテンシー対応ですが、アナログ入力のみのシンプルな機種です。 レシーバーTROND BT-RX S2017年5月登場。ボリューム調節機能がポイントです。 August MR230B2014年1月登場。ボリューム調節機能がない標準的な機種ですが、発売後3年ほど経過しています。 HDMIからSPDIF、RCA出力テレビにライン・光出力端子が無かったため、次の機器でHDMIから音声出力しました。 proster PSTDAC02検証結果ずばり『トランスミッターをヘッドホン端子につなぐと発生。ライン端子か光出力端子に接続すれば発生しない』ことがわかりました。機器の種類は関係ありませんでした。
対策のポイントは2点①トランスミッターは光端子かライン端子につなぐ。問題の現象は、トランスミッターをヘッドホン端子につなぐと発生しました。光端子/ライン端子につないだ場合、機種に関係なく、問題の現象は発生しませんでした。 音質については、ライン端子よりも光端子の方が良いと思います。低音・高音ともに良く聴こえて、ダイナミックレンジも広いように感じました。 使用したテレビには、光/ライン端子がありませんでしたが、HDMIから分岐することで問題なく音声をBluetoothワイヤレス化することができました。 ②音量調節(ボリューム)付きのレシーバーを使う。トランスミッターを光/ライン端子につなぐと、「ボリューム調整が出来ない」という別の問題が発生します。これは、音量調節が可能なレシーバーを選択することで対応できます。 トランスミッターをデジタル(光)接続した場合。音質の問題は、レシーバーに搭載されたアンプ(音声の増幅器)の特性の問題になります。できればグレードの高いアンプを搭載したヘッドホン・レシーバーを使いたいところです。
既にお持ちの、ボリューム調節機能が無い機種をお使いの場合は。光/ライン入力の音声は音量が大きい傾向がありますので、音量調整を後付する方法があります。効果は、接続するイヤホン・ヘッドホンの入力インピーダンス特性によって変わります。 まとめ
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