Show 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ようこそ実力至上主義の教室へ』(ようこそじつりょくしじょうしゅぎのきょうしつへ、英語: Classroom of the Elite)は、衣笠彰梧による日本のライトノベル作品[4]。イラストはトモセシュンサクが担当している[4]。略称は「よう実」 [5]。MF文庫J (KADOKAWA) より2015年5月から刊行されており[6]、2020年1月から『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編』にタイトルを変更して続刊中[7]。韓国やアメリカをはじめとした複数の国において本作の翻訳版が刊行されている[8][9]。 物語の舞台は進学・就職率ともにほぼ100%といわれる名門校・高度育成高等学校[10]。しかし、実際は完全実力主義の高校であり[4]、進路が約束されるのは卒業時に最も成績の良かった1クラスのみであるうえに、成績を残せない最底辺の生徒は退学処分となってしまう[11]。入学した生徒たちは学校側が課すゲーム的なルールに基づいた特別試験をクラス対抗で争うこととなり、獲得したポイント数によってクラスランクが変動する[11][注 1]。本作では学力や身体能力のみならずコミュニケーション能力や発想の独創性、交渉力など様々な能力が求められる[12][11]。さらに個人が利己的に振る舞うことが結果的にクラスの敗北を生むため、他クラスに勝利するためにはクラス全員が一丸となることが必要不可欠となる[13]。問題児揃いのDクラスに配属された主人公・綾小路清隆は、Aクラスを目指すクラスメイト・堀北鈴音に協力することとなり、クラスメイトが引き起こす問題を解決しながら、その裏でとてつもない実力を発揮していくこととなる[11][4][14]。 『このライトノベルがすごい!』(宝島社)では2020年度から3年連続で文庫部門トップ5入り[15][16][17]、2020年度から3年連続で読者投票1位を達成しており[18]、10 - 20代から圧倒的な支持を集めている[11]。2022年10月時点で電子版を含めたシリーズ累計発行部数は750万部を突破している[19]。 メディアミックスとしてコミカライズ化とテレビアニメ化が行われている。コミカライズに関しては2本の本編コミカライズが連載中となっており[20]、スピンオフコミカライズが2017年から2018年まで連載された[21][22]。テレビアニメに関しては第1期が2017年に[23]、第2期が2022年にそれぞれ放送され[24]、第3期が2023年に放送予定となっている[24]。 あらすじ1年生編第1巻全国屈指の名門校・高度育成高等学校に主人公・綾小路清隆は入学する。清隆が配属されたDクラスは問題児の集まりであり、彼らは同校の好待遇を利用しながら好き勝手に行動する。その結果、毎月振り込まれるはずのポイントが彼らには1ポイントも振り込まれていなかった。第2巻Cクラスの男子生徒3人が須藤健から暴行を受けたとして学園に訴えた。Cクラスに嵌められたと言い張る須藤を救うために清隆や堀北鈴音、櫛田桔梗たちは事件の目撃者を探すことになる。第3巻無人島へのバカンス旅行ということで豪華客船での移動中から多くの生徒が浮足立つも、待っていたのは「自由」がテーマの特別試験だった。クラスごとに分かれ、1週間のサバイバル生活が開始するも、慣れない環境の中でDクラスはいきなり分裂する。第4巻帰路に向かう豪華客船で生徒たちの元に学校側から1通のメールが届くと、前回とは一転して「シンキング」がテーマの特別試験が始まった。全クラス混合でのグループ分けが行われ、生徒たちによる騙しあいが行われる。 第4.5巻夏の特別試験も終了し、生徒たちに正真正銘の夏休みが始まった。清隆はCクラスの伊吹澪やAクラスの葛城康平といった普段交流することのない生徒たちと親交を深める。また、清隆たちはプールに足を運ぶが、そこではDクラス男子たちが女子更衣室盗撮計画を企てていた。第5巻2学期を迎えたDクラスが次に挑むのは体育祭だった。全学年を2つに分け、各学年・クラス混同での対決となり、DクラスはAクラスとタッグを組む。Dクラスは学年トップクラスの身体能力を持つ須藤がリーダーとなり、各競技に臨んでいく。第6巻Dクラスには次なる特別試験・期末テスト「ペーパーシャッフル」が課される。学力試験だけではなく他の3クラスのうちの1クラスとの点数対決も行われ、Cクラスと相対することになったDクラスは、鈴音を中心に特別試験の対策を進め始める。第7巻2学期も終了間近となった頃、Dクラスを裏で操る「X」の正体を暴こうとする龍園翔の策略により、DクラスはCクラス生徒から監視されるようになる。そんな中、清隆は茶柱に応接室へと案内され、そこでついに自身の父親と再会する。第7.5巻屋上での一件以降、軽井沢恵は自身を救い出した清隆のことを意識するようになる。そんな中、クラスメイトの佐藤摩耶から「清隆とのクリスマスデート」についての相談を受ける。そこで恵はデートプランを考え、結果的に自身と平田洋介も交えてダブルデートをすることとなる。第8巻3学期となり、Cクラスへと昇級した清隆たちは山奥の林間学校に案内される。今回実施される特別試験「混合合宿」は他クラス・他学年混合グループで共同生活を行い、指定された授業を受けていくというもの。清隆は問題児である高円寺六助や石崎大地、生徒会長の南雲雅がいるグループに所属する。第9巻Cクラスでは恵と平田の突然の破局により周囲は騒然とした雰囲気となる。また、同時期に一之瀬帆波に対する誹謗中傷の噂が出回り始める。清隆は鈴音と共に一之瀬に会い、彼女から噂の出所はAクラスである可能性が高いことが告げられる。第10巻学校の歴史上初めて退学者を一人も出さなかった結果、1年生には追加の特別試験が実施される。今回実施される特別試験「クラス内投票」は生徒全員が自クラスから称賛および批判に値する生徒を各3名、他クラスから称賛に値する生徒を1名選出し、批判票を最も多く集めた生徒は退学処分となる非情な試験だった。第11巻初の退学者を出したCクラスは、今年度最後の特別試験を迎える。今回実施される特別試験「選抜種目試験」はクラスの総合力が問われるもので、事前に各クラスは勝てると思う種目を10種選抜し、本番では対戦する1クラスを相手にランダムに選択された7種目で勝敗を決するというものだった。 第11.5巻1年最後の特別試験を退学者なしで乗り越えたCクラスは最後の行事・3年生の卒業式を迎える。南雲の策略により苦戦を強いられた堀北学が率いるクラスは、無時Aクラスでの卒業を果たす。そんな中、鈴音は兄である学との最後の接触に踏ん切りがつかずにいた。2年生編第1巻清隆たちは2年生となり、今年度からは新たに南雲が発案した生徒個人の能力を数値化するアプリ・OAA (Over All Ability) が導入される。新入生たちも入学を果たすが、その中には月城理事長代行の陰謀で清隆を退学させるためのホワイトルーム出身者が含まれる。清隆は正体不明のその生徒を警戒するも、4月の特別試験で1年生とペアを組まなくてはいけなくなる。第2巻数学の試験で満点を取った清隆は案の定クラスメイトから疑問の目を向けられるが、鈴音と平田の機転でどうにか難を逃れる。また、鈴音は南雲が率いる生徒会へ入ることとなる。ホワイトルーム生の正体が不明なまま時間は流れ、1年生時にも行われた無人島での特別試験が発表される。 第3巻無人島における2週間もの試験が開始となる。毎日発表される指定エリアへの到達や各所で行われる課題の攻略といった数々のルールを頭に入れた清隆は、個人でポイントを稼ぐためサバイバル生活をスタートさせる。第4巻改めて七瀬翼と協力関係を築いた清隆。だが、その場に天沢一夏が現れ、清隆に自分がホワイトルーム生だという秘密を明かす。その事実を頭に入れつつも、七瀬と別れた清隆はポイント稼ぎを再開する。一方、ポイントを荒稼ぎする高円寺に対し、危機感を感じた桐山生叶率いる3年生グループが妨害に動く。第4.5巻特別試験が終わり、船内で過ごす清隆は3年生全員から異常な視線を向けられる。鬼龍院楓花からの情報で3年生の視線は南雲の策略だと推測。また、清隆が無人島で受けた一之瀬の告白の返事をしようとした直後に南雲が現れる。第5巻新学期の開始と共に2つのイベント、体育祭と初の文化祭の開催が発表された。それと同時に「満場一致特別試験」の実施も決定。堀北の指示の下、順調に課題を突破するCクラス。余裕を持って挑む最終課題は「クラスポイントを100ポイント得る代わりに、生徒一名を退学させる」というものだった。 第6巻満場一致特別試験の代償は大きく、櫛田、長谷部波瑠加、王美雨の3人が学校を連続欠席する。体育祭の詳細が発表されるが、堀北への反発からクラスは練習すら始められない。このままではマイナスの結果になりかねないことから、3人の生徒のクラス復帰に向けて堀北と平田は動き出していく。第7巻堀北クラスは「メイド喫茶」をやる方針で文化祭へ向け準備を進める。その最中、龍園が堀北クラスとの協力関係を一方的に破棄し、龍園クラスも「コンセプトカフェ」をやると宣言する。また、清隆は南雲に自ら勝負を持ち掛け、南雲は考えた末にこの提案を承諾した。第8巻北海道への修学旅行に関する詳細が発表された。今回は特別試験が行われないうえに観光が中心のプログラムとなっており、他校で行われる修学旅行と遜色ないものであった。しかし、各クラス男女1人ずつ、計8人のグループで行動する点が他校と大きく異なる点であり、清隆は櫛田や龍園らと同グループになる。そして、龍園は清隆に対して「既に坂柳との前哨戦は始まっている」と告げた。登場人物声の項は特記が無い限りテレビアニメ版の担当声優。 1年生→2年生綾小路清隆(あやのこうじ きよたか)声 - 千葉翔也[25] / 花江夏樹(2015年PV)[26][27] 本作の主人公[4]。Dクラスの男子生徒で、クラス内でも特に目立たず、やる気のない性格をしている[12]。極めて高い学力と身体能力を持っているが[28]、穏やかに過ごすことを目的としているために周囲には実力を隠している[29]。 堀北鈴音(ほりきた すずね)声 - 鬼頭明里[25] / 大西沙織(2015年PV)[26][27] Dクラスのリーダーを務める容姿端麗な女子生徒[30][10]。兄は学園の生徒会長を務める堀北学[31]。高い学力を有しているが性格に難があり、友人関係は不要という考えからクラスメイトとは交流を絶っている[31]。 軽井沢恵(かるいざわ けい)声 - 竹達彩奈[25]Dクラスのヒエラルキー最上位にいるギャル系の女子生徒で、クラス内の女子をまとめている[32]。クラスメイトの平田と入学早々交際している[32]。 龍園翔(りゅうえん かける)声 - 水中雅章[25]Cクラスのリーダーを務める男子生徒[13]。頭の回転が速く[33]、勝つためには手段を選ばずに様々な奇策で標的を陥れる[13]。クラスメイトからは恐れられている一方で能力の高さを認められている[33]。 一之瀬帆波(いちのせ ほなみ)声 - 東山奈央[25]Bクラスのリーダーを務める容姿端麗な女子生徒[34]。明るくで社交的な性格からクラスメイトに限らず多くの同級生と幅広く交友関係を持っている[34]。他の生徒とは比べ物にならないほど大量のプライベートポイントを保有しているがその理由は謎となっている[34]。坂柳有栖(さかやなぎ ありす)声 - 日高里菜[25]Aクラスで葛城とリーダーを二分する容姿端麗な女子生徒[35]。父親は高度育成高等学校の理事長[36]。自らを「天才」と称するほど高い知力を有しているが[37]、病気により医師から一切の運動を禁じられている[38]。クラス内では葛城と対立関係にある[39]。 櫛田桔梗(くしだ ききょう)声 - 久保ユリカ[25] / 高橋未奈美(2015年PV)[26][27] Dクラスに所属する容姿端麗でコミュニケーション能力も高い女子生徒[40][12]。常に笑顔を絶やさず人当たりも良いことから男女問わず好かれる人気者だが、周囲に隠している裏の顔がある[41]。須藤健(すどう けん)声 - 竹内栄治[25]Dクラスに所属する不良っぽい見た目の男子生徒[40]。学力および生活態度には大きな問題を抱えているが[42]、学年トップクラスの身体能力を有している[43]。平田洋介(ひらた ようすけ)声 - 逢坂良太[25]Dクラスのまとめ役を果たしている男子生徒[44]。容姿端麗でコミュニケーション能力が高く、成績も優秀なため女子からの人気も高い[40]。クラスメイトの恵と入学早々交際している[32]。佐倉愛里(さくら あいり)声 - M・A・O[25]Dクラスに所属する目立つことを嫌う気弱な女子生徒[12]。入学前はグラビアアイドルとして活躍していた[45]。 幸村輝彦(ゆきむら てるひこ)声 - 郷田翼[25]Dクラスに所属する高い学力を持つ男子生徒[46]。勉強が得意な反面、運動は苦手であり[47]、学校内での友人は少ない[48]。三宅明人(みやけ あきと)声 - 鈴木崚汰[49]Dクラスに所属する男子生徒で[40]、学校内では一人でいることが多い。中学時代は問題児だったが[40]、現在は他人がトラブルを起こしているときは率先して止めに入るなど良識的になっている[50]。長谷部波瑠加(はせべ はるか)声 - 巽悠衣子Dクラスに所属する端正な顔立ちの女子生徒で[51]、基本的には一人で過ごしていることが多い[40]。友達と認めた相手のことをあだ名で呼ぶ癖がある[52]。高円寺六助(こうえんじ ろくすけ)声 - 岩澤俊樹[25]Dクラスに所属する超名門の家柄出身の男子生徒[40]。唯我独尊で協調性に欠けているため、クラスでは孤立しているが、本人は気にも止めていない[40]。授業に真面目に取り組まないため実力は未知数だが、特別試験では驚異的な学力と身体能力の片鱗を覗かせている[53]。伊吹澪(いぶき みお)声 - 小松未可子[25]Cクラスに所属する口数が少なめな女子生徒[54]。身体能力が高く[54]、特に格闘武術に長けている[55]。クラスメイトの大半が龍園に従っている中で彼に反発の意志を示している[3]。 椎名ひより(しいな ひより)声 - 高橋李依[56]Cクラスに所属する読書好きな女子生徒[57]。高い学力を有しているが、協調性は欠けている[58]。神崎隆二(かんざき りゅうじ)声 - 若山晃久[25]Bクラスで一之瀬を支える参謀的立ち位置にいる男子生徒で[59]、身体能力と学力はクラス内でトップクラス[40]。 葛城康平(かつらぎ こうへい)声 - 日野聡[25]Aクラスで坂柳とリーダーを二分する男子生徒[60]。クラス内では坂柳と対立関係にある[39]。2年生→3年生南雲雅(なぐも みやび)声 - 斉藤壮馬[56]Aクラスに所属する学園の生徒会副会長[61]。口調は軽いが自信家な発言が多く、自身の先輩とも言える学に対しても挑戦的な発言を取る。1年生編第6巻にて生徒会長に就任した[62]。鬼龍院楓花(きりゅういん ふうか)2年生編から登場するBクラス所属の容姿端麗な女子生徒[63]。全学年で唯一、OAAで学力・身体能力共にA+の評価を受けているが[64]、その反面、単独行動ばかりでクラス内では異端として見られており、上位クラスを目指すというシステムにも興味を持たないが、清隆に対しては興味を示している[65][30]。3年生→卒業生堀北学(ほりきた まなぶ)声 - 梅原裕一郎[25]Aクラスに所属する学園の生徒会長[12][3]。歴代生徒会長の中で最高と言われるほど優秀である[12]。妹である鈴音には冷淡な態度で接している[3]。1年生編第6巻にて生徒会長を退任した[62]。新1年生七瀬翼(ななせ つばさ)Dクラスに所属する女子生徒[66]。明るく社交的な性格で、同級生に対しても敬語で接するほど物腰が柔らかい[67]。一方で、暴力に屈さない信念を持っており[68]、天沢や宝泉にも一目置かれている[69]。宝泉和臣(ほうせん かずおみ)Dクラスに所属する大柄な男子生徒[66]。粗暴な性格で、上級生や龍園に対しても上から目線かつ尊大な態度で接する[70]。中学時代に番長格として龍園と並ぶほど名を馳せていた[7]。椿桜子(つばき さくらこ)Cクラスに所属する女子生徒[71]。サバサバした印象があり、間延びした話し方をする[72]。学力・身体能力を含めた全体的な能力は高くないものの[73]、清隆には頭脳系ではないかと思われている[74]。宇都宮陸(うとみや りく)Cクラスに所属する男子生徒[71]。宝泉の暴力に不満を抱いており、クラスメイトが退学に追い込まれたのも宝泉の仕業だと疑っている[75]。清隆に対しては敬語で接しているが、敬語が崩れて口調が荒くなる場面もあった[76]。八神拓也(やがみ たくや)Bクラスに所属する男子生徒[77]。鈴音や櫛田と同じ中学校出身と自称しており、櫛田とは互いに顔見知りだった模様[78]。学力は非常に高く、櫛田にも「とても頭が良かった生徒」との印象を持たれていたほど[78]。天沢一夏(あまさわ いちか)Aクラスに所属する女子生徒[79]。ギャル系の見た目に反した高い学力と身体能力を有している[79][80]。気分屋でデリカシーに欠け、言いたいことを直接言う性格のため[81][7]、クラスでは孤立している[82]。教職員茶柱佐枝(ちゃばしら さえ)声 - 佐藤利奈[25]Dクラスの担任教師[83]。Dクラスの生徒に対して辛辣な態度で接している[3]。Bクラス担任の星之宮とAクラス担任の真嶋とは高校時代からの付き合い[3]。 月城(つきしろ)理事長代行不正発覚により謹慎中の坂柳理事長に変わって赴任した理事長代行[84]。高度育成高等学校の在り方に疑問を呈し、学外から人を招いた文化祭の開催を目論むなど大きく改革しようとしている[85]。用語高度育成高等学校(こうどいくせいこうとうがっこう)物語の舞台となる全寮制の国立高校[11]。街一つに相当する広大な敷地を有しており、生徒たちは学校行事を除いた敷地外への外出および外部との連絡を禁じられている[11]。また、各施設には最新設備が備えられており[29]、生徒には毎月10万円に相当するポイントが支給される上に[10]、授業や生活態度については放任主義の体制が敷かれている[86]。同校の卒業生は希望する進路にほぼ100%進むことができると言われている[87]。実際は生徒たちを能力によってAからDの各クラスに振り分けており[12]、実力によってポイント支給額などの待遇が変化する[10]。また、希望する進路が用意されるのはAクラスのみであり、Bクラス以下の生徒にはその特権がない上に、実力が伴わない生徒は退学処分となる[11]。同校には進級によるクラス替えが行われないため、クラスメイトとは3年間同じクラスで過ごすことになる[87][注 2]。なお、同校で実力として判断されるのは学力や運動能力、協調性、コミュニケーション能力などの総合的な能力のため、鈴音や高円寺をはじめとする学力が優秀な生徒が必ずしも上位クラスに配属されるわけではない[12]。同校が設立された目的は「将来の日本を背負って立つ若者世代を育成すること」である[87]。 評価編集者・ライターの飯田一史は高度育成高等学校を「勉強ができればいいわけではなく、多岐にわたる能力が求められるという、教育社会学者・本田由紀が言うところの『ハイパー・メリトクラシー化』した学校」と表現している[11]。また、飯田は教育の二大原理は「卓越性の追求[注 3]」と「公正の追求[注 4]」であり、現実の教育制度では「卓越性の追求」に比重が大きくなっていると指摘しているが、同校では「クラス対抗による集団戦」をベースにすることよって卓越性と公正の同時追求を実現させていると述べている[83]。なお、飯田はこの二大原理追求の両立を求めながら競わせ、必ず脱落者が生まれる厳しさは、「アイドルグループのデビューメンバーを選ぶサバイバルオーディション番組」に似ていると述べている[83]。Sシステム高度育成高等学校が独自に取り入れているシステムであり、同校在籍の生徒をリアルタイムで評価し、数値として算出する[87]。各ポイントの増減理由は特別試験などを除けば原則非公開であり、生徒たちが独自に見つけていく必要がある[87]。 クラスポイントSシステムで採用されているポイントのうち、クラス全体を評価したポイント[87]。テスト結果や授業態度だけでなく、授業時間外での行動などを含め総合的に評価される[12][3]。これにより優秀な生徒がいても不真面目な生徒がいればクラスポイントは減点されていくため、クラス全体がクラスポイントを意識して協力し合う姿勢が必要となる[87]。校内で使用できるプライベートポイントにも直結しており、努力すればそれに応じたプライベートポイントが手に入る一方で、結果が伴わなければプライベートポイントが支給されなくなる[3]。年間を通してクラスポイントの付与と剥奪が繰り返され、下位クラスのクラスポイントが上位クラスを上回るとそれに応じてクラスランクが上昇する[89]。三年次修了の時点でもっともクラスポイントの高かったクラス(Aクラス)のみ進路を保証される[90]。プライベートポイントSシステムで採用されているポイントのうち、敷地内の様々な施設で使用する現金の代わりとして用いることができるポイント[87]。それに加え、テストの点数が買えたり、他クラスへ移れる権利を得られたりするなど支払うポイントにより様々な恩恵を得ることも可能となっている[12][注 5]。また、校則の範囲内で賄賂などに利用することが黙認されており、その通用する範囲は秘匿されている。生徒間のプライベートポイントの授受は自由であるが[12]、IDによって管理された学生証カードを通さなければ出納ができず、現金化は不可[3]。なお、仮にプライベートポイントが0になった場合でも最低限の衣食住は保障されている[93]。毎月の支給額は「クラスポイント×100」となっている[87]。学生証(がくせいしょう)カード通常の学生証の役割に加え、プライベートポイントを電子マネー代わりに使用できるカード[3]。敷地内のあらゆる施設の利用や商品購入に利用することができる[3]。 各生徒ごとに学籍番号が割り当てられているが、複数の生徒に同じ学籍番号が割り当てられている場合もある[注 6]。特別試験(とくべつしけん)クラスポイントが大きく変動する試験[97][98]。通常の学力試験とは大幅に異なり、クラス内のチームワークや作戦、クラス間の駆け引きで結果が決まる内容になっている[3]。ホワイトルーム清隆の父親が運営する教育施設であり[99]、清隆の出身地でもある[29]。天才育成のための教育システムが施されており[29]、学問学術のみならず武術や護身術、処世術など様々な科目が存在する[100]。なお、坂柳は幼い頃に父に連れられてホワイトルームを訪れていた[99]。作風とテーマ原作小説1年生編第1巻の執筆が始まったころ、衣笠と担当編集者は本作を「学園モノの長編ストーリー」として描きたいという考えを持っていた[101]。また、衣笠は多くの学園モノ作品は生徒個人にスポットが当たって展開していくが、本作はそうではなく学校を一つの舞台設置として生徒全体を描けないかと考えたことから、実力主義の学校を舞台としたストーリーを展開している[102]。 衣笠と担当編集者は本作を執筆していく上で「物語を必ず前に進める」ことを大切なルールとしており、そのために過去編で1冊またはそれ以上使うことはしないと決めている[101]。ただ、衣笠自身は読者に届けたい過去編のアイディアが頭の中にあり、もどかしい気持ちもあるという[101]。本作は1年生編の入学から3年生編の卒業までの3年間を描いていくこともあり、トモセは「みっちり学校で3年間やる作品は結構珍しいような気がする」と述べている[103]。 本作では明確な「看板ヒロイン」が設けられていない。その理由として衣笠は「学年の中でやってる作品なので、他のヒロインたちも万遍なく登場させてあげたいから」だとしており[104]、さらに読者に伝えたい点として「ヒロインという概念や、主役だからといった護られた領域というのはない」ことを挙げている[105]。また、衣笠は画集『ようこそ実力至上主義の教室へ 終・1年生編BOX トモセシュンサク Art Works』の対談の中で「ヒロイン」について以下のように述べている。
また衣笠によれば、例えば序盤は脇役だったが後にヒロインへと昇格した軽井沢恵は元々決まっていた設定の一つだが、ストーリー中にスポットライトが当たって初めて誕生する設定もあり、臨機応変に設定を作り上げていくとのこと[102]。トモセは当初、堀北鈴音と櫛田桔梗のダブルヒロインだと思いながらデザインを作成していたという[102]。なお、衣笠は本作を「ヒロインとイチャコラするだけの作品ではない。友情を確かめ合う作品である」と表現している[105]。 イラスト各巻のカバーイラストについてトモセは以下のように述べている。
また、カバーイラストのキャラクターは基本的にローアングルで描かれている[108]。ただし、短編集のカバーイラスト関してはキャラの指定を除けば自由に描くことが許されており[109]、例えば1年生編第7.5巻のカバーイラストはキャラクターがハイアングルで描かれている[108]。なお、短編集は私服のシーンが多いため、キャラクターに合った服装を描くのが楽しくもあり大変でもあるとトモセは述べている[110]。 キャラクターデザインにおける衣笠からの指示についてトモセは、女性キャラクターのデザインについては注文が殆どないが、男性キャラクターのデザインについては注文が多いことを明かしている[111]。ただし、新1年生の6人については衣笠からの注文が多く、初期ラフから別人となったキャラクターや名前が変更されたキャラクターもいたとのこと[105]。 制作背景衣笠とトモセは過去にアダルトゲーム作品では『暁の護衛』『レミニセンス』、ライトノベル作品では『小悪魔ティーリと救世主!?』でそれぞれコンビを組んでおり、本作においてもこの二人がコンビを組んでいる[112]。衣笠の担当編集者によれば、衣笠が本作の企画を自身に見せた時点でイラストレーターはトモセに決まっていたという[113]。衣笠は自身の過去作と同様に企画の時点で「これは面白い」という感覚があったと、トモセも衣笠から気迫を感じ、面白い作品が出来上がるだろうという信頼があったとそれぞれ振り返っている[113]。 衣笠は本作を執筆するに至った理由について「自分自身が学生から大人になった今だからこそ、チャレンジしてみたい題材だったから」だと述べている[114]。このように述べるのは、自身が学生時代に周囲から勉強しろと口酸っぱく言われ続けてきたものの、良い大学に入り、良い企業に就職し、良い人生を送ることが果たして正しいのかについて疑問を持ったという背景によるものであった[114]。高知の高校に通っていた衣笠は、卒業式の日に「大阪に行く!」と宣言し、その日のうちに荷物をまとめて大阪へ向かった。大阪でアルバイトをしながら、憧れていたアダルトゲーム業界に入るつもりであった[115]。そしてシナリオライターの求人に採用されたものの、衣笠には書き物をした経験がなく、先輩のるーすぼーいに度々叱責されながら成長していった[115]。衣笠は自身の過去を踏まえ、勉強は大切で将来役立つものであることは疑いようがないと述べる一方で、読者に伝えたい点として「勉強だけが全てではない」ことを挙げている[114]。 テレビアニメ化が原作小説に与えた影響について、衣笠はキャラクターがテレビアニメで描かれることで彼らの性格がより定まり、それを原作小説に反映するパターンがあるとしており、トモセは自身が「男性キャラクターをカッコよく描く」ことを苦手としていることからテレビアニメのデザインを参考にしているという[102]。 評価商業的評価累計発行部数テレビアニメ放送前の2017年5月時点でシリーズ累計発行部数は50万部だったが[116]、テレビアニメ放送中の2017年8月時点で原作小説の累計発行部数は100万部を突破[116]、さらにテレビアニメ放送後の2018年5月時点でシリーズ累計発行部数は200万部を突破した[117]。2021年7月にはシリーズ累計発行部数が500万部を突破した[118]。2022年10月時点で電子版を含めたシリーズ累計発行部数は750万部を突破している[19]。 ORICON ライトノベル年間売上ランキング2017年は564,642部を記録し、2017年度ライトノベル年間売上ランキングでは5位を獲得した[119]。翌年の2018年は393,949部を記録し、2018年度ライトノベル年間売上ランキングでは8位を[120]、さらに翌年の2019年は420,573部を記録し、2019年度ライトノベル年間売上ランキングでは9位をそれぞれ獲得した[121]。 BOOK☆WALKER 電子書籍年間ライトノベルランキングテレビアニメ放送前の2015年度および2016年度の年間ライトノベルランキングでは圏外だったが[122][123]、テレビアニメ放送後の2017年度年間ライトノベルランキングでは4位を獲得した。以降、年間ライトノベルランキングでは2018年度から4年連続トップ10入りを果たしている。 詳細情報※10位以内にランクインしたもののみ表記
批評編集者・ライターの飯田一史は本作を「福本伸行作品(『賭博黙示録カイジ』など)のような頭脳戦(集団戦)を描いた作品」であると表現しており、『王様ゲーム』や『SAO』第1巻のようなデスゲーム、サバイバルものの流れをライトノベルのフォーマットに上手く組み込んでいると称賛している[11]。また、飯田は「成績上位クラスは良い思いができ、成績下位クラスは貧乏ライフを強いられるものの逆転をかけて戦うという設定」について、『バカとテストと召喚獣』では笑いや熱い展開を生み出していたのに対し、本作では過酷かつ高校生たちのメンタルを抉るものとしてシリアスに描かれていると評している[13]。さらに、飯田は以下の性質が読者層を取り込み、多感な読者に様々な視点で物事を捉えるきっかけを与えていると考察している[13]。
書評家・ライターのタニグチリウイチは本作について以下のように評している。
本作のテレビアニメで監督を担当した岸誠二と橋本裕之は本作(原作小説)について以下のように評している。
『コミック・ブック・リソーシズ』で執筆を担当するライターのC. M. Ramsburgは原作小説では成功を収めたものの、コミカライズ版やテレビアニメ版では原作小説のような成功を実現させることは出来なかったと述べている[132]。 『Inquisitr(英語版)』のライター・Patrick Fryeはテレビアニメ版と原作小説では登場人物の描写が異なることから、原作小説の第1巻から読み始めることを勧めるファンが多いと述べている[133]。 『このライトノベルがすごい!』による評価『このライトノベルがすごい!』(宝島社)では2020年度から3年連続で文庫部門トップ5入りを果たしている[15][16][17]。また、読者投票[注 8]では2020年度から3年連続1位を獲得している[18][注 9]。『このライトノベルがすごい!』はラノベブロガーや書店員を中心とした「協力者票」と一般読者による「読者投票」の合算で順位が決まるが、協力者数は数十人、読者投票数は数千人にもかかわらず「尖った作品」や「新作・準新作」をトップにしたい編集部の思惑により、協力者票で1位となった作品がで部門1位になるよう傾斜配分されているため、本作は文庫部門1位を獲得したことはない。しかし、一般的なラノベ読者の感覚に近いのは「読者投票」であり、これだけを見れば本作は1位の票数を獲得していることになる[11]。なお、2022年度は協力者票が1票も投じられなかった状態で文庫部門3位を獲得した[137]。 キャラクター部門では主人公である綾小路清隆が2020年度から3年連続1位[138][139][140]、ヒロインの一人である軽井沢恵が2020年度から2年連続1位をそれぞれ獲得した[138][141]。イラストレーター部門では本作のイラスト担当であるトモセシュンサクが2021年度から2年連続1位を獲得した[142][143]。2021年度は前述の読者投票での1位を合わせて4冠を達成した[144]。 詳細情報※キャラクター部門は登場人物一覧記事および個別キャラクター記事を、イラストレーター部門はトモセシュンサク#評価を参照
また、『このライトンベルがすごい!』では読者投票の年代別ランキングが掲載されており、本作は2020年度から3年連続で10代が1位を[152][153][5]、2020年度と2022年度で20代が1位をそれぞれ獲得している[152][154]。さらに同誌では読者投票の女性ランキングも掲載されており、本作は2020年度から3年連続でトップ10入りを果たしている[155][156][157]。 詳細情報(年代別ランキング&女性ランキング)※各部門で10位以内にランクインしたもののみ表記(2020年度以降)
『このライトノベルがすごい!2020』は本作を「学園内におけるヒエラルキーを設定に盛り込んだ作品」と表現している[160]。『このライトノベルがすごい!2021』には本作について「テレビアニメの放送から熱がつき始め、1年生編がクライマックスになったころから、読者の熱が高まり続けているように感じられる。2020年には2年生編がスタートし、『このライトノベルがすごい!2021』でも男女キャラクター部門やイラストレーター部門を『よう実』が総なめしており、その実力を感じさせる」とコメントされている[136]。『このライトノベルがすごい!2022』には本作について「2年生編突入後も盛り上がりは続き、苛烈さを増す実力争いが繰り広げられている」とコメントされている[18]。 人気投票・選出等『アニメ!アニメ!』が2020年6月に実施した「アニメ化してほしいライトノベル・小説は?(20年上半期版)」と題した読者アンケートでは7位を獲得した[161]。 『アニメイトタイムズ』が読者アンケートを基に実施した「おすすめラノベランキング2021」と題した年間ランキングでは3位を獲得した[162]。 『コミック・ブック・リソーシズ』で執筆を担当するライターのJoe Ballardは「既にアニメを視聴していたとしても読める素晴らしいライトノベル」と題した企画で複数のライトノベル作品を紹介しており、本作もその中に含まれる[163]。 「KADOKAWA ライトノベルEXPO2020」にて発表された「らのすぽベストセレクション2020」において、「無限の熱さ!部門」で1位を獲得した[164]。 既刊一覧小説
小説(外国語版)2022年3月時点で以下の翻訳版が発行されている。
漫画
漫画(外国語版)2022年3月時点で以下の翻訳版が発行されている。
関連書籍
関連メディアWeb動画2015年5月22日に本作を元にしたスペシャルアニメがYouTubeにて公開された[213]。本PVでは花江夏樹(綾小路清隆 役)、大西沙織(堀北鈴音 役)、高橋未奈美(櫛田桔梗 役)が声優を務めた[26][27]。 2016年1月18日に本作の登場キャラクターである堀北鈴音と一之瀬帆波がLive2D技術によって原作イラストそのままに動き出すスペシャルムービーがYouTubeにて公開された[214]。 2016年5月9日に本作のテレビCMのPVがYouTubeにて公開された。本PVでは高橋李依がナレーションを務めた[215]。 2017年8月18日に本作のテレビCMのPVがYouTubeにて公開された。本PVでは東山奈央がナレーションを務めた[116]。 2020年1月より『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編』に関する情報を告知するテレビCMがYouTubeにて不定期公開されている[216]。 コミカライズ書誌情報については「#漫画」を参照 『ようこそ実力至上主義の教室へ』一乃ゆゆが作画を担当する本編のコミカライズ作品[217]。『月刊コミックアライブ』 (KADOKAWA) にて2016年3月号から連載されている[217]。ライター・Patrick Fryeによればコミカライズ版はテレビアニメ版よりも大幅にストーリーが遅れているという[133]。 『ようこそ実力至上主義の教室へ √堀北』サカガキが作画を担当する本編のIFストーリーとなるスピンオフコミカライズ作品[21]。『月刊コミックアライブ』 (KADOKAWA) にて2017年8月号から2018年7月号まで連載された[21][22]。主人公・綾小路清隆はAクラスを目指すクラスメイト・堀北鈴音に「友達」として協力することになるという設定であり、放課後一緒に帰ったり、鈴音が作った弁当を一緒に食べたりするなど、2人の親密な時間が描かれている[218]。 『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編』紗々音シアが作画を担当する本編(2年生編)のコミカライズ作品[219]。『月刊コミックアライブ』 (KADOKAWA) にて2022年2月号から連載されている[219]。 テレビアニメAT-X、TOKYO MXほかにて2017年7月から9月まで放送された[23][86]。原作小説の1年生編1 - 3巻の内容を基にアニメ化された[132][注 13]。 第2期『ようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season』は2022年7月から9月まで放送された[24]。第3期は2023年に放送予定で、原作の1年生編が全てアニメ化される[24]。 2022年2月に刊行された2年生編第6巻のあとがきによれば、2年前の時点で続編アニメ化が出来るかもしれないという話が出ていたが、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の影響により続編アニメ化の発表までに時間を要することになったとのこと[221]。 企画TVアニメ放送直前の2017年7月に作中に登場する女子の中から「隣の席になりたい女子ランキング」を決定する投票企画「高度育成高校席替えタイム! キミは誰の隣の席がいい?」が開催された[222]。 2020年1月27日から同年2月2日まで『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編』に登場する主要キャラ35名の「新学年を迎えての所信表明」ポスターがJR秋葉原駅1Fコンコースから山手線・京浜東北線のホームに上る階段およびエスカレーター脇の壁面に掲出された[223][224]。ポスターには新学年を迎えるにあたってのそれぞれのキャラの抱負が彼ら自身の言葉で語られており、セリフはすべて衣笠の書き下ろしとなっている[224]。 2020年5月15日から22日までライトノベル&新文芸のレコメンドサイト「キミラノ」の無料公開企画「特選級の読み応え! 春の3作品無料読書フェア」にて1年生編第1 - 3巻が[225]、同月22日から29日までは前回の3巻に1年生編第4巻を加えた全4巻それぞれ無料公開された[226]。また、2021年7月19日から8月18日までは同サイトの無料公開企画「夏休みよう実フェア」のにて本作のシリーズ累計500万部突破を記念して、本作の1年生編第1 - 3巻が無料公開された[118]。 2020年9月10日に同年10月1日まで本作のグッズが手に入る常設グッズ企画「ようこそ実力至上主義の教室へ サテライトクラス Vol.1」がオンラインで行われた[227][228]。本企画は2021年12月時点で第5弾まで行われている[229]。 2022年7月4日から同年10月4日まで「キミラノ」にてTVアニメ2期記念チャレンジスタンプ企画が開催された[230]。また、本キャンペーンに合わせて1年生編第1 - 3巻の原作小説と1年生編第1 - 4巻の特典SSが限定公開された[230]。 イベント2017年5月23日から同年6月4日までAKIHABARAゲーマーズ本店にて、本作のミニミュージアムが開催された[231]。また、同年7月15日から同年7月30日まで同所にて第2弾が開催された[232]。本イベントの開催は「テレビアニメ化」を記念したものである[231]。 2017年9月20日から同年10月9日までとらのあな秋葉原店Aにて、本作のミュージアムが開催された[233]。また同年12月31日から2018年1月3日まで秋葉原UDXにて、ミュージアムがリバイバル開催された[234]。 2019年7月28日にベルサール秋葉原にてライトノベルレーベル「MF文庫J」のイベント「夏の学園祭2019」が開催され、入場ゲートでは冒険者に扮した堀北鈴音と鳳千春が来場者を出迎えた[235][注 14]。 2020年1月31日から同年2月10日まで3331 Arts Chiyoda(アーツ千代田 3331)にて、「ようこそ実力至上主義のフェスタへ in Akihabara」が開催された。本イベントの開催は「1年生編完結&2年生編進級」を記念したものである[237]。 コラボレーション2018年10月7日に『自称Fランクのお兄さまがゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ?』とのコラボCMのPVがYouTubeにて公開された。本PVでは水谷麻鈴がナレーションを務めた[238]。 2020年10月に『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編』第3巻が発売されることを記念し、「ホロライブ」の所属タレント・湊あくあが本作の〈高度育成高校生徒会 広報担当〉として就任することなった。就任を記念し、本作のシリーズ紹介や最新巻情報の紹介を、動画などを通じて届けていくとのこと[239][240]。 脚注注釈
出典
参考文献小説
関連書籍
雑誌
ガイドブック
外部リンク
ようこそ実力至上主義の教室へ 何巻まである?[ライトノベル]ようこそ実力至上主義の教室へ (全14冊)
よう実漫画二年生編の発売日は?MF文庫Jが贈る大人気ライトノベル『ようこそ実力至上主義の教室へ』(KADOKAWA刊、著/衣笠彰梧・イラスト/トモセシュンサク)の最新シリーズ『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編』が遂にコミカライズ! 2021年12月25日(土)発売の月刊コミックアライブ2月号より連載スタートいたします。
よう実 2年生編 何巻まで?ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 ライトノベル 1-6巻+4.5巻 全7冊セット 文庫
ようこそ実力至上主義の教室へ 漫画 全何話?
|